認知症情動療法とは、認知症になったときも、記憶や見当識などの認知機能は低下するものの、思いやりや喜び、悲しみ、怒りなどの人としての感情の動き=情動機能は保たれていることに着目し、医療主体ではなく、その人の人生の喜びを増す情動療法によって豊かな生活の質(QOL)を保つことを目指すものです。
『認知症情動療法』は、情動療法の提唱者で第一人者である佐々木英忠を中心に、その基礎的な考え方から具体的な方法まで、体系的に網羅し、幅広い実践への示唆に富む<教科書>として開発いたしました。
今後、各地での講習会その他の機会を活用して、この認知症情動療法の考え方を広めることで、全国の認知症に悩む当事者や、介護をする家族、医療・介護従事者への助けとなることを願っております。
【著者プロフィール】
佐々木 英忠
東北大学医学部 名誉教授
仙台富沢病院 院長
一般社団法人 日本認知症情動療法協会 理事
藤 井 昌 彦
東北大学医学部 臨床教授
仙台富沢病院 統括理事
山形厚生病院 理事長
一般社団法人 日本認知症情動療法協会 代表理事
前田有作
Literary Guild Theatre 主宰
特定非営利活動法人 日本演劇情動療法協会 理事長
日本演出者協会会員
金田江里子
株式会社tree 代表取締役
一般社団法人 日本認知症情動療法協会 理事
福祉用具専門相談員、福祉フォーラムジャパン会員