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2015年08月05日
取材メモ
自律型アンドロイド「ERICA(エリカ)」の研究開発を発表(2015.8.3)

研究基盤としてのアンドロイド<ERICA(エリカ)>を開発。
――自然な対話が可能な自律対話型アンドロイドの実現に向けて

8月3日(月)日本科学未来館 にて、「石黒共生ヒューマンロボットインタラクションプロジェクト」(研究総括:石黒浩氏)によって開発された、自律的に会話ができるアンドロイド<ERICA(エリカ)>が公開され、デモが行われました。

「石黒共生ヒューマンロボットインタラクションプロジェクト」(研究総括:石黒浩氏)は,約半年間の準備期間を終え,2015年4月より本格的に活動を開始。身振り手振り、表情、視線、触れ合いなど、人間のように多様な情報伝達手段を用いて対話できる、社会性をもつ自律型ロボットの実現すること目標に,共生ヒューマンロボットインタラクション(人間とロボットの相互作用)の研究開発に取り組むことを発表しました。

このプロジェクトは自律型ロボット研究グループ(大阪大学)、音声対話研究グループ(京都大学/グループリーダー:川原達也氏)、実証研究グループ(国際電気通信基礎技術研究所:ATR)の三者の協力・連携によるもの。JST(化学技術振興機構)ERATO(戦略的創造研究推進事業の支援を受け、今後5年間の予定で開発が進められます。

アンドロイド記者会見

公開された<ERICA(エリカ)>は一般的に美人と考えられる基準を参考に、コンピュータグラフィックで合成したアンドロイド。見た目もより人間的になり、目やまゆを自由に動かし、表情も豊かになって親しみやすくなっています。

身長や体重、スリーサイズ、好きな食べ物、好きな動物、趣味、好きな色、などなど、20あまりのテーマに絞られてはいますが、記者が自由な質問で話しかけると、<ERICA(エリカ)>は自律的に判断して、あらかじめ用意されている(記憶している)回答からふさわしい(と彼女が考える)回答を表情や動きを伴って答えます。

「恋人はいますか」という質問には「エーッ、秘密です」と困ったように答えたり、「好きなタイプは?」という質問には「滑舌がよく、標準語ではっきり話す人」などと答え、少しお茶目です。人間同士の会話よりは多少、返事までにタイムラグがあり、滑舌が悪かったり早口の質問には、「お答えできません」とか、無視するなども見られるものの、かなり人間性も感じられ、今後が期待できます。

この画期的な研究は、コミュニケーションの原点を明らかにし、人間のこころや意識の研究にも寄与するもので、まさに多様な研究基盤としてのプロジェクト。複数の人やロボットとの会話を可能にし、今後、高齢者や障がいをもつ人、子どもなどさまざまな人のコミュニケーションにも役立つと言われます。

今回はこのプロジェクト発足以来、初めてのシンポジウム。年に一度はシンポジウムなどで進捗を発表するというので、今後も注目したい研究です。いずれ本誌でもご紹介したいと思っています。

エリカ

▼石黒共生ヒューマンロボット インタラクションプロジェクト
http://www.jst.go.jp/erato/ishiguro/index.html

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